こんばんは
飛び石連載中の早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その8として文字通りセミリタイア時期の検討結果を記事にしてます。
タイトルでも書いてますがセミリタイア可能時期は56歳です。
以降、筆者の数字遊びにお付き合いいただける方はぜひお読みください。
さてセミリタイア時期の検討ですが
4.生存想定年齢で資産を使い切るバランス点を見つけて早期リタイア時期を決定する
というスタンスですので前回の記事で試算した資産の増加カーブとセミリタイア期、完全リタイア期に必要となる資産のクロスポイントを見つけてそこがセミリタイア可能年齢と定義します。
それではまずは完全リタイア期の必要資産ですが
早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その2
で試算した年350万の想定支出と
早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その4
で試算した年金収入
その差額×70歳から生存想定年齢(一応100歳で設定)までの年数+予備資金1000万が完全リタイア期に備えての必要資産になります。
A | B | C=B-A | D | 30×C+D | |
リタイア 年齢 |
年金年額 (世帯) |
必要 生活費 |
年間 不足額 |
予備費 | 70歳時点 必要資産額 |
60 | 286 | 350 | 64 | 1000 | 2920 |
57 | 272 | 350 | 78 | 1000 | 3340 |
55 | 261 | 350 | 89 | 1000 | 3670 |
53 | 252 | 350 | 98 | 1000 | 3940 |
50 | 235 | 350 | 115 | 1000 | 4450 |
(単位万円)
リタイア時期を早めると年金が減りますのでその分事前に準備しとかなきゃいけない資産額も増えてくるというのが如実に表れております。そして予備資金も積んでおりますので60まで働いたとしても70歳時点で3000万近くは手元に残しておかなければならないというなかなかに厳しい数字が見えてきます。
続いてセミリタイア期の必要資産ですが70歳までは多少の不労所得と資産運用をしつつ生活していく予定ですが、
早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その3
で試算した階段状に漸減していく年間生活費を
早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その6
で試算した不労所得と資産の取り崩しでまかなってく計算をする必要があります。
ちなみに上記70歳以降の必要資産は完全に別枠でとっておくと想定して資産運用の計算には入れてません。またリタイア時期によっては支出に子どもの教育費支出も追加で想定する必要があります。
リタイア年齢 | 必要資産額 |
60 | 3240 |
57 | 4300 |
55 | 5390 |
53 | 6730 |
50 | 8790 |
(単位万円)
その辺諸々計算した結果が上記のとおり、70歳以降は別枠で考えてこれだけの資産が早期リタイアには必要ということになります。うーんやっぱり50代前半は現実的じゃないって感じですね。
さて完全リタイア期、セミリタイア期に必要な資産を足してそこから
早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版 その5
で試算した退職金を引いた金額がそれぞれの年齢でセミリタイアするために必要とされる金額ということになりますがその計算結果がこちら
リタイア年齢 | 必要資産額 |
60 | 2550 |
57 | 4260 |
55 | 5890 |
53 | 7720 |
50 | 10790 |
(単位万円)
50歳でセミリタイアしたければ退職金抜きで1億円以上用意しろってことで、まぁなかなかな無理ゲ―です。一方55歳では6000万弱、57歳で4000万強が必要ということでやっぱりこの辺が現実的なターゲットとなりそうです。
さてでは改めて前回試算した資産増加カーブと必要資産額を重ねてみますと
青の資産残高が赤の必要資産を上回ればセミリタイア可能と考えると・・・
56歳がセミリタイア可能年齢という結果になりました。
長々シリーズでやってきましたが、結果としては2年前と変わらず56歳という結果になりましたとさ、しいて言えば2年前は56⇒54まで前倒し試算してますが、その時の検討条件としては資産運用と副業収入を考慮に入れて前倒しでしたので、今回は既にその条件は考慮済みで56歳となってます。完全リタイア期、セミリタイア期とも少し支出を多めに検討しなおしたのが結果に影響してるかなぁと思われます。
というわけでセミリタイア時期は56歳・・・、あと13年です。一応世の中の想定としては大半の人が65まではフルタイム雇用、70までは何らかの雇われ仕事についてるであろうという想定での56歳セミリタイアなので14年は早く抜け出せそうという計算結果です。そう考えるとまだまだ先は長いと言いつつも同年齢の人達からすれば残り期間は2分の1以下という風にも考えられるわけで、そう考えれば十分早期リタイアだろうと強がってみることにします。
以上、早期(セミ)リタイア時期を考えるシリーズ2022年版は完結でございます。次の登場はまた2年後かもっと後かはたまた何か状況が変わればその時はまた試算してみようかと思います。
飛び石連載にお付き合いいただきありがとうございました。