早期リタイア時期検討シリーズの第4弾
続いては必要資産額の算出です。
リタイア後の時期を大きく二つに分けて必要資産額を計算してみようと思います。
早期リタイアから70歳になるまではセミリタイア時期として何らかの労働収入(ネットビジネス的なこととか、場合によってはアルバイトとか)と積極的な資産運用による投資収入を得つつ、旅行などのレジャーもある程度楽しみつつ、資産を取り崩していく時期とします。
70歳以降は年金受給と資産の単純な取り崩しで多少のレジャーは楽しみつつも身の丈に合った生活をしていく時期として、リタイア時期と定義します。
それではリタイア時期に必要な資産を計算してみます。
年金額の試算と生活費の試算は済んでおりますので後は単純にその差額に生存想定年数をかけて、プラス予備費をいくらか足せばそれが70歳時点で確保しておくべき資産額ということになります。
さぁ、生存想定年数は・・・、とりあえず100歳にしておきますか、夫婦揃って100まで生きると仮定、予備費は一応エイヤーで500万、家の修繕とか耐久消費財の買い替えとか想定してこのくらい。
年金額がリタイア年齢によって変動していますので70歳時期での必要資産額もリタイア時期によって変わります。ではその計算結果をどうぞっ。
A | B | C=B-A | D | 30×C+D | |
リタイア 年齢 |
年金年額 (世帯) |
必要 生活費 |
年間 不足額 |
予備費 | 70歳時点 必要資産額 |
60 | 286 | 340 | 54 | 500 | 2109 |
57 | 272 | 340 | 68 | 500 | 2547 |
55 | 261 | 340 | 79 | 500 | 2875 |
53 | 252 | 340 | 88 | 500 | 3149 |
50 | 235 | 340 | 105 | 500 | 3641 |
(単位万円)
60まで働いて70から年金受給として70歳時点で2100万円あまりの試算は確保しておきたいという結果です。年額で見た時はリタイア年齢を早めてもあまり年金が減らないなぁと思ってみていたのですが、その差額も30年分積み重なるとやっぱり大きいです。
同じ水準(年間340万)の生活をしようと思うと10年早くリタイアすると70歳時点で1500万円も余分に資産を残しておく必要があります。
とりあえずリタイア時期(70歳以降)に必要な資産額を計算してみました。
今宵はこの辺で、次回はセミリタイア時期の必要資産について計算してみようと思っております。